みなさん、こんにちは。日本語教師の佐藤です。
突然ですが、地味に好きなものってありますよね。私は地味に電車のアナウンスが好きです。ド深夜に、ひたすらアナウンスが流れるだけの動画を流すことがあります。トウキョウリンカイコウソクテツドウリンカイラインとか、ピンポンパンポーンまもなく○番線に列車が参りますとか、つい聞いてしまいます。
若干無機質な感じが聞いていて心地よいのかもしれません。
あと、鉄ヲタさんであろう方々が電車の解説ショート動画などは、へえ~~と思うことが多く、スワイプ中に流れてくると手が止まります。
さて、そんなこんなで、今年のお盆は帰省したわけですが。毎度のごとく、「郡山へ、大宮から行くか、小山から行くか」悩みます🎆。値段も時間もほぼ同じ。どのみち直行の新幹線がないので、新幹線の本数だけで言えば大宮が勝ちますが、混雑度と近づいてる気持ち的には小山経由が楽です。
うーーーん、悩ましい。駅弁とか買い物するなら大宮、のんびり帰りたければ小山ってとこでしょうか。ちなみに全部鈍行だととんでもない時間がかかるのを過去に調べてみたことがあり、笑いました。宇都宮↔郡山もまあまあ不便です(これはやったことがあるからガチ)。
ま~、しょうがないよね。車社会だから😫オタク出費が減ったらいつか車を所持したいです。何年後かな。
はい。そんなことは置いといて、今月のブログは「ニュースで気になる日本語」です。
お盆の時期も自動車事故のニュースが目立ちました。普段乗らない人が旅先や高速で慣れない運転をすることも理由の一つでしょうか。
そんな交通事故に関するニュースで一つ気になる日本語があります。
「~この事故で2名が病院へ運ばれましたが、」の「が」です。
私はこの文を聞くと、(あ~死んだか意識不明か)と思うんですが、結構な確率で「命に別状はない」とか「(文言忘れました。多分軽いけがだった~みたいな表現です)」などとアナウンサーが話しています。ちょっと違和感。
この文言を検索かけてニュース記事を見ると、記事では「死亡」か「重体」がほとんど後ろにくっついています。でもテレビのニュースはそうじゃない。な~ぜ~。
話題の提示や、逆説に使われる非常に便利な「が」。今回は逆説の使い方での気になる🧐ですが、「病院へ運ばれた」ことに対するイメージの違いかな、と思っています。
① 病院へ搬送されましたが、意識不明の重体とのことです。
この文だと「病院へ行けば治る/よくなる」ことが前提で、それが叶っていないから「が」を使用していると説明ができます。大体の文章はこちらのイメージで「が」を使用していると思います。
② 病院へ搬送されましたが、命に別状はないとのことです。
でもこの文では「病院へ行くのは大きな病気やけがをしているから。つまりすぐにはよくならない」ことが前提であるため、たいしたことがなかったよ~、と言いたいのだと思います。
②は使い方としては何か問題があるようには思えませんが、一般的なイメージがどちらなのかというのが争点になりそうです。恐らく世間一般の考え方は①でしょう。だから、新聞などの書き言葉として残るものは①の表現が多いのだと思います。あくまで「一般」なので、②の表現も生まれてくるんでしょうね。
個人的にはコンタクトの度数変えよ~とか虫歯かな?とかで病院へ行くことがあり、②だと当てはまらない事例が多いので、①が今のところの「適切な日本語」なんじゃないかと思っております。
みなさんも、こういう些細な「気になる🧐」は結構大事にしたほうがいいと思います。どんなに小さなことでも言語を用いて「知る」「考える」ことが、あらゆる事象への「理解」につながっていきますから。家でもできることを外でやったってしょうがない(動画見るSNSチェックとかね。私もやっちゃうけど笑)から、授業中くらいは頭使ってほしいところです。ネッ!!
これ以上アレコレ書くと細々した愚痴が始まりそうなので笑、終わります🙃
ではまた来月👋
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